二宮和也さんの「どこにでもある唄。」を聴いてから

たまたまなのか知らないが
「いじめられてた時にこの曲を聴いて救われた」っていう人が多い。
私もそのうちの1人だ。







私が中3の時、いじめに遭った。
いじめられたことは何回も遭ったが、この時のいじめは死にたくなるほどだった。

なんでかって、大好きな友達とはクラス離れ離れでクラスには1人も友達がいなかった。
作ろう作ろうと話しかけたりしたが、上手くいかず気付いたら1人で行動していた。


何が原因なのか分からないが
突然いじめが始まった。

無視、私に聞こえるような陰口、不潔菌扱いなどなど

担任の先生には相談はした。
「じゃあ、○○くんに話してみようか」とは言ってくれたが、言うことで、話すことで
いじめが悪化するんじゃないかと思い怖くて
「大丈夫です」としか答えられなかった。

家族にも言えなかった。話したら心配させてしまうし話せなかった。

このまんま3月までいじめられるなら死ぬしかないなと思った。
どうしたら人に迷惑をかけずに死ぬことができるのか、どうしたら人を悲しませずに死ぬことができるのか

受験生なのにそのことしか考えられなくなった。



その時だった。

家に嵐の「Beautiful world」というアルバムが届いた。

東日本大震災の年に発売されたからか
優しい曲が多かった。


その中の1つに
二宮和也さんのソロ曲の「どこにでもある唄。」っていうのがある。


どこにでもある唄。とはどういうことなんだ?? とは思ったが早速聴いてみた。

優しいイントロから始まるこの曲。

歌詞を読みながら聴いたら

「あれ? これ私のために歌ってるの?」と思えてきた


「だから泣いていいんだ 恥ずかしいことじゃない」

泣くことさえ忘れていた。弱さを見せないように、心配させないように泣くのを我慢してたもんだからここの部分で涙が溢れた。

私に寄り添ってくれてるようだった。

聴いてると死ぬことを考えることさえ馬鹿らしくなってきて

「死」を選ぶことはやめた。



いじめはというと、だんだんそういうのはなくなってきた。


「どこにでもある唄。」を聴いてから7年後。

私は22歳に。

聴いてからも嫌なことがある度「死にたい」と頭をよぎることがあったが
「死にたい」と思ったら「どこにでもある唄。」を聴くようにしていた。


大袈裟だが、あの時「どこにでもある唄。」を聴いてなかったら今の私はいなかったんじゃないか。

そう思えるくらい大好きな曲。

あの有名な「虹」よりも

二宮和也さんの好きなソロ曲は?って聴かれたら「どこにでもある唄。」と答えるくらい。


いじめられたことに関しては今でも思い出すと怖くなって泣きそうになるぐらい忘れられないけど

「どこにでもある唄。」に救われたこと。
また生きるきっかけをくれたことは忘れられない。

大好きな曲です。


22歳の私、今日も笑顔で元気に生きております。


この曲に出会えてよかったです。


二宮さん、ありがとうございます。